1月の朝礼での挨拶(コープふくしま)

 まずは、2014年、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
 2014年が、皆さんのご健康とご多幸の年であることを、心から祈っています。

 昨年の特に後半から、今年の4月に消費税が5%から8%に引き上げられるということで、そのような経済環境の下でも、コープの事業活動が持続的に展開し、かつ組合員と職員の生活を守ることのできる方策について、理事はじめ、組合員及び職員の皆さんから、貴重なご意見をいただいてきました。
 お陰さまで、12月度において、事業全体として、4102万円の経常剰余金となり、今年度累計では2億9600万円になっています。一時金の一定の改善をしつつも、経常剰余金を増加させていることは、事業活動の明るい展望と考えています。
 組合員数も、12月度の純増295人で、18万2688人になっています。累計では3882人の増加となっています。震災直後の2年間で1万人の組合員を増やしていますが、それに近いペースで進んでいるのではないかと思います。採用難で、拡大に手が回らないということも聴いていますが、そう意味でも、このような実績が、職員の皆さんの頑張りと組合員活動の積極性が生み出しているものと思います。

 4月に向けて、緊張感が高まる時期ですが、コープが扱っている商品に、農薬が混入していた問題は、食の安全を最も重視しているコープふくしまとしては、重大な問題として捉えています。原因は究明中ですが、コープを通じて組合員に流通させている意味では、組合員に対する責任を強く感ぜざるを得ません。
まずは関連する商品の回収等、被害を増大させない取組みを強化し、誠意を持って対応していく事は、コープの扱う食品全体への信頼関係を壊さないようにする最も重要な取組みと思います。まさに事業活動の持続的展開のためにも不可欠と思います。
こうした様々な問題を抱えながらの新年の出発ですが、マイナスの影響を覚悟しながらも、粘り強く次のステップに進んでいく必要があろうと思います。

安倍内閣は、また、靖国神社参拝等、保守色を強めた攻撃を仕掛けてきており、エネルギー問題でも、原発を「基盤電源」と位置づけ、「原発ゼロ」目標を投げ捨てて、原発再稼働に急ピッチで進もうとしています。14万人もの避難者の生活が、3年近くになっても、いまなお回復していない福島県民としては、耐えがたいものであると思います。
しかし、こうした矢継ぎ早な反動的攻勢には、その弱さも併せ持っているものと思います。原発依存には、自民党の中からも異論が出始めていますし、集団的自衛権も、靖国問題も同じです。頼みとするアメリカからも批判されている始末で、墓穴を掘っているともいえますが、しかし、眺めているだけでは進みません。平和と民主主義、健康で文化的な生活を営む権利の実現に向かう、広汎な運動が必要と考えています。まさにそうした生協の理念に基づく運動の展開こそが、コープふくしまの事業活動の発展に結びつくものと考えています。
新しい年も、団結して頑張っていきましょう。最初の朝礼の挨拶とさせていただきます。