第4回<復興と廃炉の両立とALPS処理水問題を考える福島円卓会議>

第4回  <復興と廃炉の両立とALPS処理水問題を考える福島円卓会議>2023.9.23

 連休の最中、ご多忙の中、お集まりいただきありがとうございました。

 第4回目になりますが、復興と廃炉の両立、ALPS処理水問題を考える福島円卓会議を開催したいと思います。

 第3回円卓会議は、8月21日に開催しましたが、8月24日には、処理水の放出を強行するという情勢の中で、この会議として、「今夏の海洋放出は凍結すべき」等の5項目の緊急アピールを発表しました。

 しかしながら、全く聞く耳を持たないかのように、8月24日には、第1回目の放出を強行しました。1日当たり460トン、17日間にわたって約7800トンを放出しました。今年度中にタンク約30基分の3万1200トンを予定しているといいます。

 モニタリングで処理水に含まれるトリチウムの濃度などを監視しながら作業を進めるとされていますが、今後の放出によって、加重されていくことになり、私たちの懸念が少なくなることはあり得ない。

 漁業者のみならず、県民・国民の意向に耳を貸すことなく強行することは、この処理水だけでなく、廃炉に向けたその他の課題についても、同様のことが予想されます。この円卓会議の目的でもありますが、県民の意向を反映させる仕組みを早急に作る必要があると思います。

 「福島県原子力発電所廃炉に関する安全確保会議県民会議」があり、それを通じて、県民の声が反映されるとの説明があるのかもしれませんが、その設置「要綱」によれば、「東電及び国の取組について、安全かつ着実に進むよう県民の目で確認していく」を目的として設置されており、県民の意見の反映のためには困難と考えています。緊急アピールでも、求めていますが、県民、国民、専門家の参加する場の設置が必要と思います。

 この円卓会議において、強行された処理水の海洋放出の状況をチェックしながら、かつ緊急アピールの実現に向けて、積極的な議論の展開をお願いしたいと思います。