コープふくしま第3回定例理事会(20140808)開会あいさつ

 
 立秋が過ぎたにもかかわらず、猛暑が続いていますが、第3回理事会にご出席いただきありがとうございます。
 7月11日の第2回理事会から一月がすぎました。
 7月の事業活動については、経常剰余金が3324万円で、予算より2472万円オーバーしています。前年より200万円近いプラスの結果です。新年度の第一4半期が過ぎましたが、1億4700万円余の黒字になっています。
 特に注目すべきは、店舗全体で、7月度において、474万円の黒字になっていることです。私は、4年前に理事になって以来、店舗で黒字になるというのは経験がないので、従業員・組合員のこの間の頑張りに敬意を表しながら、この教訓を大切にしながら次に継続していきたいと思います。

 震災後、3年5ヶ月が近づいていますが、汚染水の問題等、難問を引きずりながら、地域の復興、個々人の生活の復興に向けた努力が必要になっています。
 コープが組合員から依頼されて行った「自主除染」の損害賠償で、ADRでほぼ満額の賠償合意ができたことは、今までの活動に確信を持たせています。

 当面の課題は山積しているのですが、最近、日生協で出している「生活協同組合研究」の7月号を見ましたら、「2050年研究会」の中間報告が出ています。
 35年後の社会ですので、私は生き続けていることの自信はないのですが、現在50歳の方は85歳ですので、まだまだ元気に活躍している時期と思います。
 2050年には、日本の総人口が1億を割り、9708万人。高齢化が進み、70歳以上が31.0%を占める、赤ん坊56万人よりも、百寿者が70万人と多い時代です。
 生協として、そのために今から何を準備すべきかというのが、2050研究会を立ち上げた動機ということです。
 少しづつ高齢化、人口減少化が進み、なかなか打つ手を見いだせない所もありますが、進行していることも事実です。
 私たちの活動も、長期的視野に立って、考えていくべきことが多いのではないかと思います。原発廃炉まで40年、というと2055年頃、福島にとっては、そうした難物を抱えながら、焦らないで、個々人の生活の復興、生協の活動の在り方を考えていくべきではないかと思います。

 今日の理事会においても、忌憚のない活発なご意見を頂き、コープふくしまのさらなる前進の一歩となるように期待しています。
 よろしくお願いします。

                        今野順夫