復興と廃炉の両立とALPS処理水問題を考える第3回福島円卓会議(2023.8.21)

                             今野順夫

 酷暑の中、お集まりいただきありがとうございます。これから福島円卓会議を開催します。

 7月4日に、記者会見で、ALPS処理水の処分のあり方、復興と廃炉の両立について議論していくために「福島円卓会議」を開催することを呼びかけ、7月11日に第1回の円卓会議、8月1日に第2回の円卓会議を開催してきました。

 第1回の会議では、広く21名の発言をいただき、処理水放出の問題点が指摘され、さらに第2回では、IAEAの報告書をどう考えるかについての研究者の発言、さらに、漁業の復興の現状と県漁連との約束の問題について漁民の立場から示され、さらに、福島県廃炉安全監視協で出されている問題等について、詳しい説明がありました。

 議論は、さらに尽くすべき問題があるのですが、今までの2回の会議を経て、この円卓会議として、この時点で、態度表明も必要ではないかと考えています。

 新聞報道では、岸田首相が、第一原発に視察に来るなど、出されている問題点を解明するということではなく、その放出の時期の決定に向かって、着々と進んでいるようです。

 本日の第3回の円卓会議では、切迫している状況に対応して、「緊急アピール」を出すべく、皆さんの積極的なご意見をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。