【ふくしま支援交流会「これまで、現状・これから」】の開会の挨拶(2016.2.23)

 おはようございます。年度末のお忙しい中、福島までお出で頂きありがとうございます。
 東日本大震災福島第一原発事故から、5年を迎えようとしています。この間、全国の生協の皆さまからの、私たちの活動に対する心温まるご支援に対して、改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
 3.11から5年が経過したものの、福島の復興の歩みは、まさに鉄の下駄を履いて歩くような重い足取りです。同じ被災三県の中でも、その遅れは歴然としています。原発事故の被災がいかに厳しいかを如実にあきらかにしていると思います。
 避難者は16万人のピークから減少しましたが、現在でも約10万人が避難を継続しており、生活の回復の見通しは立てられない状況が続いています。津波等の直接死は1604人ですが、主として長期避難に伴う震災関連死は、約400人増えて2018人になっており、日々更新しています。
政府の復興集中期間の終了に関連して、各自治体では帰還のための避難解除が促進させられていますが、原発立地・周辺自治体では帰還希望者は10数%、帰還しない人は約半分。3割から4割の人は、なかなか決めかねているのが実態です。
コープふくしまとしては、被災者・避難者に対する、より寄り添った活動の強化が求められていると思います。
 今回の交流会では、これまでの活動を交流し、現状を分析しつつ、これからの活動を積極的に議論していただきたいと思います。全国の皆さんの貴重なご経験とご意見をいただきながら、コープふくしまとしても前進していきたいと考えています。
 この交流会を通じて、全国の生協の皆さんの活動と連携が、さらに強まることを期待しまして、歓迎の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(今野順夫)