外国人研修生・実習生問題

 福島市で、外国人研修生・実習生問題のシンポジウムがあり、参加してきました。これまでの状況についての基調報告の後、指宿弁護士(東京)と小野寺弁護士(熊本)による裁判事例の報告がありました。
 研修生制度・技能実習制度は、昨年、改正されましたが、制度自体の廃止の意向が強く打ち出されました。
 そもそも、外国人労働者、とくに単純労働者を受入れるべきかどうか、いわゆる開国論と鎖国論という形で論争が繰り返されましたが、制度は受入を認めてこなかった。
 しかし、とくに中小企業・零細企業では、人手不足と人件費削減の意向から、外国人単純労働者受入れの要望が強く、外国人研修生・技能実習制度が、その役割を果たしてきたようです。真の「研修・実習」という、技術移転による国際貢献は、多くは実現できなかったようです。
 外国人労働者を、単純であれ、排除し続けることは難しいのではないかと思いますが、それを受入れる制度的な体制が必要でしょう。また、地域社会におけるサポート体制が必要と思います。
 その点で福島県国際交流協会福島大学が協定を締結し、とくに在住外国人の日本語教育の点で協力する協働も一つの有意義な取組みと思います。
 外国人研修生・技能実習生だけでなく、在住外国人・留学生等を含む外国人と地域社会との交流が大切ではないかと思います。