コープふくしま理事長としての新年あいさつ

 コープふくしまで発行している「協働のうから」1月号(N.569)に、理事長としての年頭の挨拶を掲載させていただきました。
 内容は、以下の通りです。
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   協同の輪を広げ、健康かつ平和な生活を守り、前進しましょう!

                          理事長  今野順夫

 新年あけましておめでとうございます。
 2015年が、ふるさとの復興に向けて大きな歩みを進める年であるとともに、皆さまのご健康とご多幸の年になることを、心からお祈りしています。

 大震災から3年を経て4年目を迎えていますが、復興の歩みは遅々としており、12万人を超える避難者が故郷に帰ることも出来ない状態が、いまだに続いています。また避難していない方々も、様々な精神的・経済的困難と向き合いながらの生活が続いています。
人間らしい生活が一瞬にして奪われ、これほど長期にわたり耐え難い生活を余儀なくされていることは、個人の尊重、健康で文化的な生活を保障する憲法にも、相反するものと言わざるを得ません。

 2015年は、第二次世界大戦が終わり、日本が平和国家の建設に向かった1945年から数えて70年になる年です。戦後の厳しい生活を支えるために、生活協同組合運動は、大きな役割を果たしてきました。コープふくしまは、平和な生活、健康な生活を守るために、協同の力で前進してきました。特に大震災・原発事故被災後は、放射線の被害から健康及び生活を守るための積極的な活動を展開し、大きな社会的評価も受けてきました。

 これらの成果に立って、健康かつ平和な生活を実現していくためには、協同の輪をさらに広げることが大切です。現在、コープふくしまには住民の3分の1の方々が参加していますが、多くの住民が参加のよびかけを待っていると思います。大多数の方々との協同が、私たちの生活を守ることを確実にします。
 「一人は万人のために、万人は一人のために」のスローガンの意義は、地域社会の中で孤立化が進行している時だからこそ、その光を増しています。

 この間、避難者支援のボランティア活動、要求に基づく組合員活動が活発に取り組まれ、協同の喜びと生活に勇気を与えていますが、事業活動の面でも、家計収入が増えない中での消費税引上げの影響の困難の中で、着実に成果を上げつつあります。これは、組合員の皆さん、職員の皆さんの大きな尽力の結果です。この前進に確信をもって、さらに協同の輪を広げながら前進したいと思います。

 新年が、新たな前進への確実な第一歩となることを、期待しています。

2015年 元旦