年頭の挨拶(コープふくしま理事長として)

 コープふくしま理事長として、「年頭のあいさつ」を出しました。
  (協働のうから 2013年1月号)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 協同の力で、確信をもって前進する年に!

           コープふくしま 理事長  今野順夫

新年あけましておめでとうございます。

 2013年が、ふるさとの復興と希望の実現に向けて大きな歩みを進める年であるとともに、皆さまのご健康、ご多幸の年になることを、心からお祈りしています。
 東日本大震災から2年が到来しようとしています。大地震、大津波原発事故による大被害、さらに風評被害の四重苦のなか、復興の歩みは遅く苦難は続いていますが、コープふくしまは、一歩一歩進んできました。
 昨年、創立80周年を迎えたコープふくしまは、震災に抗して、組合員同士の協同、組合員と職員の協力によって、組合員の生活を守る運動の先頭に立ってきました。
 地域住民の消費活動を支援するとともに、地域社会の除染活動推進、科学的検査を通じた食物の安全の確認、内部被ばく検査など、具体的な生活と健康を守る活動は、地方自治体はじめ地域社会からも大きな評価を得てきております。
 また国際協同組合年の取組みの中で、JA等生産者団体と協同して、地域社会の事業復興に向けて、全国的な活動も展開し、大きな成果を上げてきました。
 しかし、ますます厳しさを増す経済環境、そして家計へのしわ寄せが進む中で、コープふくしまへの期待も大きくなり、まさに協同の力で打開していくことが、特に求められてきています。
 いまこそ、「一人は万人のために、万人は一人のために」の生協の理念に基づき、憲法の掲げる、すべての国民の「健康で文化的な生活の保障」、平和に生存する権利を、協同の力で実現していかなければならないと思います。
 憲法97条は、基本的人権が「過去幾多の試練に堪へ、現在および将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」としていますが、私たちの日々の活動が、子、孫、曾孫と続く「将来の国民」への責任として大きな意義を有していることに確信を持って、手を携えて前進しましょう。
 新年が、輝かしい第一歩になることを、期待しています。
  2013年 元旦
    (「協働のうから」2013.1 No.545に掲載)