大学と地域社会の連携/プロジェクト研究所

 大学が地域社会と連携することは、大学の今後の展開にとって不可欠になってきている。
 地方大学、とりわけ地方国立大学にとって、地域社会との連携が求められる。しかし、小規模大学では、研究者数や財政力が小規模で、シーズが十分でない。ここでは教育的な配置をしている教員(研究者)を、その所属(学部)を超えて、協働して地域社会と連携することは、既存の研究所のないところでは、不可欠である。
 福島大学で学部(学類)を超えて設置している、学際的なプロジェクト研究所(http://www.fukushima-u.ac.jp/new/13-kenkyu/index.html)の試みは、乏しい財源の中でも、学内・学外の協働によって、研究の面でも地域社会との連携を広げうることを教えている。
 このプロジェクト研究所(5年内のプロジェクト)は、以下のように、すでに10研究所を数えているが、テーマ自体に現代的なニーズを繁栄している。
 1)資源循環・廃棄物マネジメント研究所
 2)権利擁護システム研究所
 3)地域ブランド戦略研究所
 4)芸術による地域創造研究所
 5)発達障害児早期支援研究所
 6)小規模自治体研究所
 7)松川事件研究所
 8)協同組合ネットワーク研究所
 9)地域スポーツ政策研究所
 10)低炭素社会研究所
 その一つ、小規模自治体研究所は地元団体等と共同して、昨日と今日、福島県飯館村でフォーラム(http://www.fukushima-u.ac.jp/press/H22/pdf/10_08.pdf)を開催し、 約160名の住民が参加していると報じられている。
 こうした草の根的な取組みが広がり、地域社会との大学との連携が強化され、地方国立大学が、地域社会に根付いた不可欠な高等教育機関として、発展することを期待している。