おはようございます。
11月になりました。大震災から1年8ヶ月が過ぎようとしています。2012年もあと残すところ2か月。今年度の総括に立って、来年度の準備が必要な時期になってきました。
先日10月31日に全県の生協大会が行われ、11月3日には地産地消、JA全農フェアが行われましたが、やはり、他の協同組合との協同の必要性を実感しています。今年2012年は、「国際協同組合年」ということで、様々な取り組みがなされていますが、これは、2009年に国連総会が定めたものです。世界の協同組合との連帯・支援をする、世界の様々な困難地域での協同組合の有効性を認め、促進しようとしています。国内でも、広く国民に参加を呼びかけて、現代における協同組合の価値、役割について社会にアピールする取り組みを展開することを日本の委員会も提起しています。
協同組合は、組合員の暮らしや健康を守る組織であり、利潤追求をする会社とは明確に異なるのですが、暮らしや健康を守るためにも、事業活動が継続できるような運営を必要としています。
私も、理事長として、ささやかながら出番がありました。先日は、平田病院の研究所とホールボディカウンター利用の協定を結んできました。コープの除染活動・食事調査が評価されています(3日の福大経済の90周年の集会で逢った、副知事からも褒められました)が、内部被ばく問題についても、積極的に組合員を守る活動として位置づけています。早速、地域理事の方5人が検査を受けたと聞いています。結果は大丈夫ということで安心して帰ってきました。
10月30日には、川内村での共同購入・配達が始まりました。避難した双葉8町村と飯舘村の中では、復興の可能性が高い村であり、これをモデルケースにできないかどうか注目の村であり、コープに刺激されたのか、移動販売車が入り、閉店したコンビニを使って店を開店するようですが、単純な競合とは見ていません。基本は、コープは組合員の暮らしを守ることですので、その点で成果を上げていくことだろうと思います。村長には、住民の買い物の選択肢を増やすことだと言ってきましたが、コープの消費やサービスが、質的に異なることの理解を得られるよう、頑張る必要があると思います。
11月2日に、飯舘村の菅野村長を、宮城県の塩竈の集会で記念講演をしてもらいました。200名ほど集まりましたが、私の自家用車で、往復3時間、村長と雑談。飯舘村は、6000人の村民の半数をはるかに超える住民が福島市に住んでいます。役場の職員70名ほど?が飯野支所で働いています。飯野町当時は、ほぼ同じ数の人口で役場職員も同じだったと思いますが、合併で現在は7名。合併が周辺部に困難をもたらしていることが良く解ります。福島市と協力協定を結ぶ準備をしているようです。私は、福島市も、消極的・受動的に受け入れるということではなく、福島市の、特に南部の新たな町づくりの観点から、共同行動を強めてはどうかと思います。そうした復興の取組みのなかで、コープふくしまの役割を見つけていくことが、重要と思っています。
<地域社会にとってコープは必要なのか、コープは地域社会のためにいかなる役割を果たせるのか、どうすればその役割を果たせるのか・・・・国際協同組合年の課題として、私自身は、特にこだわっている課題です。>
私個人は、なかなかコープふくしまのために力を発揮する能力を、持ち合わせていませんが、何とか、コープで働いている方々、あるいは非常勤の理事の方々の意見を聞こうと思っています。今のところは、まだ名前と顔が一致できていないのですが。この前、店長会議に出させて頂きました。それぞれの苦労が伝わってきました。また、地域理事の協議会でも話を聞いています。また、共同購入の会議にも出させてもらう予定でいます。それで、何か分かるとは思いませんが、紙媒体や数字だけではない、現場の雰囲気だけでも理解したいと思っています。また、会議の場だけでなく、個別的にも、気が付いたことを教えていただきたいと思います。
詳しい業務内容については、専務から報告してもらいますが、年末に向かい、かなり忙しくなると思います。ぜひ、健康に留意されて、家族を大切にして、業務を遂行することをお願いします。
以上です。